phoenixbowya’s blog

現代社会を生き抜いた男の記録

禁煙とは一体

お題「思い切ってやめてみた事」

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喫煙者のみなさまへ

はじめに謝っておかねばなりません。

すみません、転びました。

そうです。禁煙です。遂に禁煙してしまいました。

 

私も喫煙者の端くれでした。

喫煙者たるもの、いついかなる時も煙を吸っては吐き、吸っては吐き、

そうして幾度となくストレスを霧散させてきたわけであります。

昨今の嫌煙ムードにも負けず、膝を折ることはありませんでした。

タバコはよき友。間違いないはずです。

 

しかし、遂にその時は来てしまいました。

理由(ワケ)は深くきかないでください。おおよそドクターストップです。

 

どうやってタバコをやめたのか

ここからは私の様に、万やむを得ず、禁煙せねばならない方に向けて、

書きたいと思います。

何の問題もなくタバコを吸っておいでの方は、禁煙に転んだ私をどうか笑ってください。

 

なお、この記事はかなり長くなります。時間の許す時にお読みいただけたら、と思います。

タバコをもともと吸わない方に関しましては、

「可哀想な人やね。タバコはやっぱこわいね。」と思っていてください。

否定はしません。

ただ、元喫煙者としてもう一度だけ言わせてください。

タバコは、私をいっとき楽にしてくれた。それは紛れもない事実である。と。

 

禁煙本は効かなかった

禁煙にあたって、まず書籍を読んでみようと思いました。

ただ結果としては、禁煙のために書かれた本は、私には効きませんでした。

いや、正確にいえば一時的には効いたが、三ヶ月後には元の木阿弥となりました。

 

読み進めていくうちに禁煙ができるという本、

タバコが吸いたくなった時の対処法が数多く示してある本、

など数冊読みました。

しかしどれも効きませんでした。

 

というか、こんなものでタバコをやめるなど、喫煙者の風上にも置けないのかもしれません。

 

代替品もダメ

ガムやフリスク禁煙パイポに置き換えたりしてもダメでした。

所詮別物ですので。という感じ。

とにかく私はやめられなかった。

 

唯一まだマシかなと思ったのは、ベイプ。

何度目かの禁煙でお世話になりました。

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メンテナンスとか、改造とかそういうのに燃(萌)える方は、

意外といいかもしれません。煙の量と味の種類の豊富さは保証します。

 

ただ、私はそういった類のものも合わず、結局ベイプもやめてしまいました。

 

タバコは、セルフマインドコントロールでやめるべし

では結局どうやってやめたのか。

セルフマインドコントロールです。自分で自分のマインドをコントロール

かなり怪しいかもですが、自分のマインドのあり方をセットするという意味で取れば、日常的にやっていることの延長とも取れます。

とはいえしかし、要は、こじつけです。

でも、いいのです。こじつけでも何でも。結局私はタバコをやめられたのだから。

 

当時の私がどの様にセルフマインドコントロールしたのか、記録が残っておりましたので、次の項に記します。

久々に読み返してみたら、理屈なんか全然通ってない、なんだか妙な文章だなと思ったりもしました。

しかし、とにかく、私はこの文章を書くことでタバコをやめました。

以来タバコを吸っていません。あれからちょうど一年経っています。(まだ油断できませんね)

誰かの参考になったら幸いです。

もしタバコをやめたいけどやめられていないという方、是非とも個人的なこじつけでやめることを、私はオススメします。

禁煙は、世間に言われて嫌々するものではなく、自分で選択することだからです。

その様に、持っていくのです。誰に言われるのでもなく、おのずから。

…とはいえ私もまだ道半ばですが。

 

俺の敵は、だいたい俺です。 

 『宇宙兄弟』ムッタ

 

ここからいよいよ非常に長いので、お時間のある時に。

 

セルフマインドコントロールの記録(2022年3月30日の記録)

 幾度となくやり直してきた。人生の縮図がここにある。

人は失敗を繰り返し成長していくというが、その最たるものがここにある。禁煙のことである。

 この文章は禁煙の為に拵えた文章である。今の私は煙草を吸いながらこの文章を書いている、と言いたいところだったが、喫煙席を取ったにもかかわらず、紙タバコは吸えないとのこと。なんとも肩身が狭い、というか、異常である。(漫画喫茶にて)

 私は煙草をやめたいのであろうか。おそらく答えはどっちでもない。経済的な面や健康的な面、心理的な面からもやめたいと思っている。というかぶっちゃけ心底やめたいのである。

しかし、過度なストレスに見舞われた場合、煙草以外に良い方法を私は知らない。よく、タバコでストレスを解消しているのは幻想だと言われる。ただ、喫煙者にとってそれは紛れもない事実なのである。

自分の実感こそが大事である。気のせいでもなんでも、やりきれないストレスを一瞬でも霧散できる感覚が味わえるのであれば、それに越した事はない。

 

 なぜタバコを吸うのか。理由は複数あるが、ここでは過去に自分が喫煙を再発するに至った、ストレスの為という部分について触れたい。私の場合、一旦禁煙してから再発する理由は、ストレスか友達に勧められてかのどちらかである。

他にも喫煙する要因はいくつもあるだろうが、それを一々並べるよりも、この二つ、主にストレスに対してどのように対策を用意できるかに掛かっているのだと思うから、一点乃至二点に絞りたい。

そして、極めて主観的に述べることを心掛ける。なぜなら、客観的に見れば喫煙など馬鹿馬鹿しい行為だと一蹴されてしまうからだ。タバコについていくら調べても、デメリットや一般的な禁煙方法が出てくるだけだ。これがいかに喫煙者に効かないかはすでに実証済みである。

 

 と言いつつ、ストレスについて、禁煙について改めて色々な動画を漁っていた。ストレスとメンタル疾患の関係性などは結果よくわかっていないらしい。なるほど。これはやめられないわけだ。

 気になったのは、脳内物質の話と長期的な目線という話である。主要な脳内物質にはセロトニンオキシトシンドーパミンがあり、ざっくりセロトニンは健康的な食事や生活習慣で担保され、オキシトシンは人とのつながりで担保され、ドーパミンは短期的な達成感で担保されるらしい。

 おそらく喫煙と特に相関があるのは、ドーパミンではないかと思った。短期的な達成感。パチンコでも出るらしい。

 

 大体見えてきた。おそらくこれは短期的な話ではない。

今まで私がタバコで乗り越えてきた10数年の経験は伊達じゃない。タバコに救われた経験はいかなる錯覚だろうと、私にとっては事実なのだ。それを否定しない。

 しかしこの先、3年、5年、10年とタバコを吸っていたいか。答えはやはり否である。なぜか。面白くないからだ。暇さえあればタバコ、ストレスを感じたらタバコ、というのが、やはり癪に触るからだ。

ストレスをタバコでいなしてきたのは事実だ。幻想かも知れないがタバコで乗り切ってきた経験も事実だ。救われたのも事実だ。腹の中の蟯虫のようだと思いつつ、寄り添ってくれたのも事実だ。

でもそれでも、今辞めなければ、このムシと永遠に苦楽を共にすることになる。

 私に必要なのは、この先の人生でタバコなしで様々な事を乗り越えたという経験である。もしかしたらこれまでタバコを吸ってきた時間と同等の時間がかかるかも知れない。

タバコで乗り越えた錯覚にも似た経験が確かにある。だからこの間のように極度のストレスに見舞われた場合、頼るのはこれまでの経験に則した行動である。

 あのようなことが次あったらどうすればいいのか。おそらく必ずやってくる。錯覚でもいい。ああいう場合はやはり対処が一旦必要だと思う。いままで色々試したが、長続きしたものはなかった。今何ができるか。

おそらく、タバコなしで耐える他ないのではないか。耐えるというと大変だが、これは逆に言えば、そんな時は誰しもあるというふうにも言える。ストレスに直面するほど、馬鹿みたいに真正面に受け止めるのを辞めるのである。

 私はおそらく生真面目な方だが、ストレスをストレスとも思わないようにしていく経験を積むのが根本的な対処でないか。おそらくパフォーマンスは、変わらないのだと思う。

少し書きすぎているか。まとめてみたい。調べるのはもうたくさんだ。どれも使えないのだから。

 

タバコをやめたいか。

やめたい。金と健康、やはり良くないと判断。

 

タバコをなぜやめようと思ったのか。

面白くないから。

 

あの様なストレスがきたら次どうするか。

どうもしない。スクワットをしてもいいかも知れない。やれそうなことをやる。やれそうなことがないと感じた場合、妙にストレスと向き合うのをやめる。それが根本的な対処となるとしか思えない。というか、皆んなやってるし、悪いことでない。

 

この先の人生どうして行きたいか。

面白く健康的に暮らす。

 

 

これは他の誰でもない俺が決めたことだ。

意志でタバコはやめられない。長年の習慣だからだ。

今こうして書いているこの時は、冷静だ。

冷静でなくなる時は必ずくる。それでもこれから先の人生、タバコのない生活を送って、乗り越えることを習慣になるまで繰り返したいし、実際そうすることしかできない。

幾度となく失敗している。ただ今回は、冷静な時の俺が全部決めた、導き出した答えだ。一般論を試し終えた上で失敗し、ここにいる。

タバコをやめるのに意思なんていらない。こうして書いている時は私の意思が働いている。全てのものは2度作られる。だから今は書くことしかできない。

やめたいという意思など関係なく、タバコと関係を断ち続けることでしか習慣は手に入らない。

真面目な性格。結構なことだ。でもストレスで自分の指針に傷をつけてはいけない。もっと自分を大切に扱って生きて行きたい。人に相談したり、もっとしなきゃダメだ。それは自分を大切にすることにつながる。

どうにも押しつぶされそうになる時も来るだろう。タバコで霧散して気が晴れた様な感じになるのは、事実だ。

しかし、またその様な時が来た時、タバコなしで迎える方が自分にとって有益になる。これは長期的な話だ。

3年後仮に子供ができて、それでも吸っていたいと思うだろうか。薦めるようなことをしたいだろうか。この苦悩をできれば避けた方がいいと思うのではないか。

そんな綺麗事を並べるまでもなく、潰されるくらいなら向き合わなければいい。皆んな本当は俺ほど向き合っちゃいない。会社なんかも体よくやめている。

 私はとにかくよくやった。タバコを吸いながらでもなんとかやろうとした自分を褒めたい。本当にすごい。よく続いたと。

 私は、というか、人間は弱い。また繰り返す恐れも多分にある。瓦解するのなんて簡単だ。意思と関係なく。わかっているけどやめられない。

こんなに文章を書いているのも、よほど禁煙の自信がないからだ。でも、きっとここに戻ってきてはいけない。

何もかも跳ね返せないと感じる時は来る。それでもここには戻ってきてはいけない。

「知ったこっちゃない」と自暴自棄になる時も来るだろう。それでも、それでもここには戻ってきてはいけない。

 

なぜか。

おそらく喫煙というのは、パンドラの箱だったからだ。

なければよかったのだ。本当は。

タバコを吸わない人にタバコを勧めない理由も、おそらくここにある。

 

悪霊のようなものだ。

喫煙者は生理的に、心理的に、病に陥っている。

気づかない。気づいても抗う術がない。

だから毎日タバコを吸わないということでしか太刀打ちできない。

タバコの代替品は、おそらく、無い。

代替する必要がそもそもないからだ。

強いて言えば、やはり習慣である。日々である。

それ以外にない。

パンドラの箱を開けたら最後、人類は不幸に見舞われるようになった。そして箱の底には希望しかない。

希望とは未来に向けた視線である。

私は今これを取り出したと言える。

箱にはもう何も入っていない。

絶望と悲しみと希望と未来を携えて生きていく。

私にできるのは、タバコにはストレスを霧散させてくれる事実があると知りながら、毎日タバコを吸わないことを続ける事だけだ。

タバコを吸うよりはいい未来が来ることを願って。